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コヴェントリーに愛を込めて

コヴェントリーに来て8か月。
しかし,自分もここに来るまで全く知らなかったけど,
日本人に対するコヴェントリーの知名度の低さ半端ない。
8か月もいると,だんだんコヴェントリーに対する愛着もわいてきたので,
ここで一つコヴェントリーの観光案内でもしてみますか!



コヴェントリーは,イングランド中央部に位置する人口35万人ほどの街。
ロンドンから電車で北へ1時間~1時間半ほど。
かつては自動車産業で栄え,今はコヴェントリー大学とウォリック大学という
2つの大学があることから,学生がたくさん住んでいる街でもある。
中世の時代には,イングランド中央部で最も栄えていた街なのだとか。
先の大戦時には,軍需産業の工場があったことから,
空爆で街の中心部は破壊されてしまっていて,戦後に建てられた比較的新しい建物が多い。



そんなコヴェントリーの見どころとして,
まずは,街の中心の広場に位置する①ゴダイヴァ夫人像!



コヴェントリーに愛を込めて_b0108172_07310630.jpg



何をかくそう,あのゴディバチョコレートのモデルになったのはこのゴダイヴァ夫人。
その昔,領主が理不尽に高い税を課して人々を苦しめていたのを見かねて,
ゴダイヴァ夫人がこれに抗議したところ,その領主は妻である夫人に対して,

「裸になって街を一周したら減税してやる」

というこれまた理不尽な約束をしたらしい。
そこで,ゴダイヴァ夫人は,苦しんでいる住民のため,裸で馬に乗り街を一周したのだとか。
その夫人の勇気と優しさはいつまでも讃えられ続け,
今もこうして銅像として残されているのです。


なお,このとき,住民たちは,夫人の裸を見ないように配慮して窓を閉め切っていたものの,
一人だけ,トムという男がのぞき見をしていたらしい。
このことをもとに,のぞき見をする男のことを
「ピーピング・トム(のぞき見トム)」というようになったそうです。
トム…一時の気の迷いが後世に名を残すことになろうとは…



 
コヴェントリーに愛を込めて_b0108172_07524103.jpg


コヴェントリー大学に併設されている②Herbert美術館に行けば,ゴダイヴァ夫人の伝説や,
この話に対する専門家の見解とかを知ることができて興味深い!
このほかにも,何時に動くか分からない仕掛け時計があったり,
ピーピング・トムの人形が街に隠されているので,これを探してみるのもおもしろいかも!



さて,次の見どころは③コヴェントリー大聖堂!


コヴェントリーに愛を込めて_b0108172_07580019.jpg



これまたコヴェントリーを象徴する大聖堂。
第二次世界大戦時,ナチス軍による空爆により破壊された大聖堂は,
戦争の悲惨さをありありと伝えてくれる。
塔には登ることができて,コヴェントリーの街を一望することができる。



コヴェントリーに愛を込めて_b0108172_08142109.jpg


聖堂内部に設置されている「和解の像」。
実は,コヴェントリーは戦争で破壊された街ということで,広島市とも姉妹都市なのだそう。
これと同じ像が,広島の平和記念公園にあるそうです。


そして,最後は④交通博物館!


コヴェントリーに愛を込めて_b0108172_08184963.jpg


コヴェントリーにおける自動車産業の歴史を,多くの自動車の展示とともに楽しむことができる。
おそらく,自動車好きな人にはたまらないのではなかろうか。
コヴェントリーには,ジャガーの本社があることもあり,
半分ジャガー博物館的な感じでもある。
無料なのにもかかわらず,かなりたくさんの展示があって,結構満足度高し!



これだけ見れば,コヴェントリーの8割は制覇したようなもの!
あとはローカルパブでエールビールを飲めば,晴れてコヴェントリー市民の仲間入り。
なかなか渋くて地味な街ですが,
イギリスの普通の街を体験してみたい方は意外と楽しめるかもしれません。
ぜひぜひイギリス旅の際はコヴェントリーへ!



でも,本当は,
電車でロンドン1時間,バーミンガム20分,
オックスフォード40分,リヴァプールも2時間で行けてしまう,
そんな立地のよさが一番の魅力。
なんてことは地元の人には言わない。笑




by flying049 | 2017-03-02 08:36 | イギリス | Comments(0)

1度きりの今、楽しく行こー!


by flying049
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